永福町大勝軒

にぼにぼ(煮干系)ラーメン食べたいなあ。ってことで、永福町大勝軒
にぼにぼって、時々むしょ〜に食べたくなる。飲んだ後とか。
朝だからまだ飲んでませんけど。

開店20分前に到着するも、店内にすでに満席状態!
開店前から並ぶ人々を中に入れてくれるとはありがたき幸せ。
さすが、長く愛され続けてる店のことだけはある。



で、ラーメンとご対面。
器、でかっ!煮干やかつおダシの風味がきいててうまし!
いい塩梅で胡椒も香ります。
最近はやりの濃厚民族系ラーメンとは一線を画すこの味、僕は好きです。
濃厚民族系も好きですが。

表面に熱した油を浮かべているから、スープも最後まで熱々。
大昔、学生の頃食べた春木屋がそうだった。あの時はものすごい衝撃でした。

でも、スープは旨いが、麺がざんね〜ん!
やわやわ過ぎ。なぜにここまで??も一つ残念ついでに、麺固めのオーダーは受けてない様子。
量が多く食べるのに時間がかかるので(デフォルトで麺2玉)、最後の方にはもう離乳食かっ!


でも、残念なことばかりじゃないゾ。
この店のスゴイとこは、従業員を大切にしていること。
壁に貼ってある募集案内には、手取りで60万円!月給です。
小川の記憶が正しければ、20年くらい前は100万円だったような。
ま、どっちにしても凄いけど。
働く人を大切に想う、店主のポリシーに頭が下がります。


大勝軒の公式ホームページによると「たとえ1杯の水も出し方が違うとお客様の気分はぜんぜん違ってきます。従業員の立ち居振る舞いもしかりです。これからもお客様に愛され続けるためなら惜しみない努力を続けていきます。」とある。

ラーメン店としての評価は、ラーメンデータベースによれば今ヒトツかもしれないけれど、経営者としては超優秀。
飲食店経営の軸足をどこに置くかは、経営者の自由。
お客さんに愛される店作りは、従業員が自分の店を愛さなければ実現しない。素材や製法にこだわるのもいいけれど、店舗としての基本スタンスをしっかり持っておくことも、また重要なのだと思います。

味に惹かれてくるお客さんをつなぎ止めることは、群雄割拠するこの時代に大変厳しいこと。
でも、店舗経営の基本を身につけておけば、多少の流行にはびくともしない。
永福町大勝軒は、そんなことを教えてくれます。


スープでお腹ガボガボになりながら店を出る頃には、20人近くが列をなしてました。
恐るべし永福町大勝軒