安売りしなくても売れる方法7:情報


吉野家の「牛鍋丼」を食べましたか? ある意味、吉野家が社運を賭けた商品。
お店でも、牛丼以外のメニューすべてを販売休止し、これに賭けてます。


で、味は。 「ふ〜ん」って感じでした。米国産牛肉を、豪州産牛肉・豆腐・白滝に置き換えて、価格低下による減益を補うという社内事情によるメニューなので、当然といえば当然か。それにこのくらいだったら、すき家にも松屋にも既にあったかと。


280円という価格設定も中途半端。せめて270円と、10円でもすき家を下回る価格設定ができなかったのか。そもそも、吉野家のこの戦略に、松屋は9月も牛丼を250円で売る。


そういう敵の戦略を考えれば、吉野家は、なぜ値段以外でインパクトのある戦術を採らなかったのか? 例えば、ネーミングを「牛鍋ぶっかけ」にするとか?
「牛鍋丼」と、「牛鍋ぶっかけ」とでは、世間に与えるインパクトは全く異なると思います。 
今の吉野家に必要なのは、まさに「安売りしなくても売れる方法」です、ね。

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さて、第7回目のキーワードは「情報」です。
商品だけでなく、ノウハウを付加して売るという考え方です。


例えば、写真館だったら、ホームページで「綺麗に写る方法」を紹介するとか。 写真館の方がプロとして、女性向けに綺麗に写真に写る方法を教えてあげるのです。
そうすれば、お客さんから喜ばれ、信頼を得て、たくさん集客出来るんです。


どういう業界でも、ノウハウってあるはず。
美容サロンで、若いお母さん向けに、おしゃれに子どもの髪を切る方法を教える。 お母さんたちはそのサロンに来てくれます。
収納のノウハウを教える、家具屋さん。
よりよく眠れるノウハウを提供する、寝具屋さん。
子どもが虫歯にならない方法の小冊子を提供する、歯医者さん。
燃費をよくする走り方を伝授する自動車整備工場などなど・・・。


商品やサービスを直接売るのではなく情報を売るという考え方です。


お客さんに教えることができないか?
コンサルティングできないか? それを考えてみましょう。




「買ってください、買ってください」って言うと、お客さんは引いてしまいます。
無理な営業をすればするほど、うまくいきません。買おうと思っている人でも、買いたくなくなる。


ところが、売っている方が教える立場になると、教えてください、という風に向こうから言ってくれる。 そういう仕組みをつくり上げるということです。




あなたのお客様が、プロのあなたから提供されるとうれしい情報は何ですか?
それを見つけ出し、発信していきましょう!


【ポイント】
・プロならではの情報提供
・お客さんに教える立場