安売りしなくても売れる方法5:時間
お客さんは「モノ」ではなく、「時間」を買っている場合があります。
それは、お客さんに時間・手間をかけさせないということです。
簡単にできる、速くできる、面倒ではない。
この「エネルギーを使わせない」というコンセプト。
そういうコンセプトで、サービスを考えてみると、価値が高まることがあります。
例えば、デリバリーサービス。
これはお客さまに「時間」をかけさせないという、サービスです。
そば屋の出前、デリバリーピザ、百貨店の配送サービス。
あるクリーニング店の実例です。
普通のクリーニング店は、セールや安売りで集客します。
ここはクリーニング品をお客様のご自宅に取りに行く、デリバリーサービスで売れています。 昔のクリーニング店の配達というのは、火曜とか木曜とか決まった日に家に来るものでした。
ここは定期的に訪問するのではなく、電話をもらえばすぐ取りに行くというものです。お客様は電話をかけるだけ。 そのお店は、電話番号を言うと、住所も名前も出るシステムになっている。
最短で30分。混み合っているときは1時間ぐらいでお宅にお伺いして、今日預かったら明日の夕方5時にお宅に届ける。
そういうサービスです。
お客様がお店に持って行く場合、一人のお客様は1,000円ぐらい。
宅配の場合は一遍にまとめて出せるので、客単価は4,000円以上にまで跳ね上がります。
4倍です。
面倒くさいことを、代わりにやってあげることです。
「エネルギーを使いたくない」というのは、多くの人が無意識に感じていることなんです。
お客様の時間を大切にしてあげる。
そういう考え方で、商品やサービスを考えてみましょう。
【ポイント】
・「面倒なこと」を代わりに行う
・お客様の「時間」を大切に