初後亭


自分の畑で育てた小麦とそばで、美味しいうどんと蕎麦が食べられます。

今回食べたのはこれ、「季節野菜のぶっかけうどん」。
小麦粉の香りたつうどんで、美味しくいただきました。



このお店は、小麦やそばが自家製だけでなく、お店の内装や壁塗りも、3年かけてコツコツ一人で仕上げられたそうです。
そして何より、ここのご主人の「志」に共感を覚えます。
「初後亭をつくる理由」を、ホームページから転載させていただきました。


「初後亭をつくる理由」
どうしても初後亭を開店しなくてはならない。
現在、都市部に限らず農業の危機が叫ばれています。
それは、後継者に恵まれずに来た結果、土地を耕す人が居なくなってしまうと言う危機感です。

では、なぜ後継者がいないのでしょうか?
少子化が原因かもしれませんが、それ以前に農業が機械化されても変わらない体質というものがあるのからではないでしょうか。

一生懸命生産し出荷しても、全国一律的な市場価格に左右され、出荷までどんな手間や材料費、機械設備費がかかっても、どんなに新鮮で美味しくても、全国で決められる市場価格それ以下の値段なのです。
ひどい場合、耕作面積の広大な外国とも価格で競わされることになります。

そういった状況では、一般の農家に「がんばろう」という気持ちが失せてしまい、後継者が少なくなるのも頷けます。

では、どうしたらいいのでしょうか。

その答えのひとつは農業に付加価値がつけられないかということです。

布はそこにあっただけでは、メーターあたり何円という、ただの素材でしょう。でもそれを切ったり縫ったりすることでメーター当たりの値段では考えられない値段の着物や洋服になるのです。

また、一方、消費者としての私たちは農家で生産したてのものを食べられないかと考えています。
例えば、農家直営の「お握り屋さん」や「お弁当屋さん」「手焼き煎餅屋さん」などがあったら美味しそうです。
なぜなら使用している食材が新鮮だったり、銘柄が「信頼がおけそう」だからです。

ひるがえって、わが街あきる野を考えるとき、あきる野の農産物をそのまま食べさせてくれる施設や料理店は1軒もありません。

農産物に「料理するという付加価値」を付ける場として、消費者が望む食材を使った料理店として、私たちは初後亭を開店しなければならないと思います。



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