メディアの役割


昨夜、サッカー日本代表が帰国しましたね。


テレビで記者会見の報道を見て、あらためて違和感を感じてしまった。
メディアの人間が、「感動をありがとう」「日本の誇り」などと、一様に語っていることに、デス。


あなたがたメディアのやるべきことは、「感動した」などと個人的感想を述べることではなく、
日本の敗因などについて解説することではないのか?




そもそも、今回の日本代表の目標は、ベスト4ではなかったか。
それは、岡田監督自らが設定したもの。


にもかかわらず、結果はベスト16であった。
善戦したとはいうものの、自らの目標に到達しえなかったのは間違いない。
ならば、なぜそうした結果に終わってしまったのか、という点を監督に質問し、
メディアは分析しないのか。


フリージャーナリストの上杉氏も、
「ワールドカップ敗退で歓喜している国に、ベスト4など永遠に無理な話だ・・・
一般人ならまだしも、スポーツ報道を扱うメディアの人間にしては、
またずいぶんと安上がりに感動するものである」と語っている。




ファンが熱狂するのは当然です。
しかし、メディアは、そうした中でも敗因を冷静に分析し伝えることが仕事なのデス。


それが、ジャーナリズムなのだから。
それで、メディアの人間はお金をもらっているのだから。
それで、公共の電波を使える「特権」を付与されているのだから。



メディアに関わる人たちには、自分たちの立場を再認識して欲しいと思うのである。