菅首相の迷走


菅首相が、早くも迷走を始めていると思うのは僕だけでしょうか?
ニュース報道を見て気になったので、書いてみました。



参院選の街頭演説で全国を飛び回ってる菅首相は、
「消費税の増税」について、「年収が300万円や400万円の人には消費税を全額還付する」、
な〜んて言ってマス。


これって、何の計算もなく、何の考えもなく、
その場その場で聴衆にウケそうな数字を口からデマカセで言ってるとしか思えない。




ちなみに、年収400万円以下なのは、
国税庁のデータによると、国民の8割以上で、
世帯数では、全国約5,000万世帯のうち、半分の2,500万世帯が該当するそうだ。


これだけの数の人たちに、1年間に支払った消費税をすべて計算して還付するなんて、
普通に考えたらできるワケないし、
もしホントにやるとしたら、天文学的な手間と人件費が掛かるだろう。

こんなことに天文学的な人件費を掛けるくらいなら、消費税なんて廃止した方が遥かにマシです。




それに、菅首相は、現在の5%から10%に引き上げた場合、
その差額分の「5%」を還付すると言ってるのではなく、
「消費税を全額還付する」と言ってるんですから、
現在の5%も含めて、消費税分はすべて還付されるのだ。


つまり、全国8割以上の人たちは、
今の消費税までもが還付されるんだから、国の税収は、大幅減収になってしまうのでは・・・



もちろん、これは、公約したワケではなくて、
低所得者に対する対策の一例として、「こんな方法も考えてますよ」って主旨での発言ですが、
総理大臣の言葉は重いってことデス。



それに菅首相は、最初は「消費税の見直しの議論を超党派で始めましょう」って言ってたはずなのに、いつの間にか「消費税の増税ありき」の話になってマス。
国民への説明も、消費税の増税はすでに決定事項のような内容で、「どのように増税するか」ってことばかりを繰り返してる。




・・・とは言え、僕は、以前も書いたように消費税アップに反対してるワケではありません。


でも、議員数の削減や、官僚の天下り法人を根絶するなど、税金の無駄遣い中止を徹底して欲しい。それこそ、超党派で議論するべきことではないのか!



平成の坂本龍馬は誰なのか?
今の菅首相を見ていると、残念ながら、違う気がします・・・。
鳩山邦夫じゃないことは言うまでもないが)