そば処 吉野家


B級グルメを愛する者として、前から一度食べてみたかった吉野家の「そば」。
十割そばにこだわっているそうです。


食べている人のもりそばを見ると、確かに麺は色も濃く、何とも手打ちっぽい。
一味も薬研堀のを置いたり、そば湯もあったりで、牛丼店がそばを売っていると言うより、
蕎麦屋が牛丼など丼ものも売っているという印象です。


で、実食!



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自慢のそば自体、十割なのに味も香りもなくボソボソ。コシもイマイチ。
ツユはべたついていて、無理やり鰹の香りを付けたよう。


まあ、あくまでも吉野家が提供する十割ということで。
上を見たらキリがないし、単品で380円なら仕方ないかもしれないけど。




でも、吉野家としては、この「そば処」をうまく展開したいところでしょう。
先日も、吉野家が牛丼を270円にしたと思ったら、すき家松屋が250円にしてくる、
醜すぎる牛丼戦争が勃発しました。


この牛丼戦争が終わった後、何が残るのか?
牛丼店という業態が、長期低落傾向に陥る可能性は大です。



ストップをかけるには、
牛丼の資産も活かせ、相乗効果の期待できる新業態の店を展開するしかないのか。
牛丼の資産である「肉」を活かす意味では、「肉うどん」の展開の方が良い気がしますが、
すでにライバル「すき家」と同じグループの「なか卯」がうどん店を展開しているので、
敢えてそばにしたのかも?



でも、この「そば処」は、全国にまだ40店舗しかない。
失敗が許されないので、そろりそろりとやっているのでしょうか?
もっと、ガーッと一気呵成にやって欲しいところですが、そこは吉野家牛歩戦術」、
気長に待ちましょう(笑)。



吉野家帝国の崩壊が見えてきて、そっちばかりに話題が向かっておりますが、
今の問題はそれだけにとどまらない。
価格以外の次の一手が見えない以上、牛丼戦争は勝者なき戦いです。